人間とレプリロイド。
両者の対立から戦争が生まれ、長年に渡って争いは続いた。
戦争を境に人間とレプリロイドは真の平和と平等を求め、人間は「機械の体」というレプリロイドと同じ「力」を、レプリロイドは「寿命」という人間と同じ「命の重さ」を与えることを法律として定めた。

それから数百年後、限りなく近しい存在となった両者はお互い区別することもなくなり、もはやあの戦争のことなど忘れ去られようとしていた。

一方、世界的に問題となっていたエネルギー不足も
「セルパン・カンパニー」という大企業が発掘した大型エネルギー供給装置により解消された。
世界的にセルパン・カンパニーは優良企業として英雄視される。

そんな中、ひとりその企業を憎む者がいた。
運び屋で働くその人物は、大きくそびえ立つセルパン・カンパニーのビルを
どこか悲しい目で見つめる。
これから自分に託される運命も知らずに…。




『ロックマンZX取扱説明書』/株式会社 カプコン/2006.7.5